自然栽培と菌ちゃん農法

 そらまる農場では農薬と肥料を使わずに、土壌の環境を整えながら、自然の力を最大限に活かし作物の本来在るべき姿に育てる栽培を実践しています。一つは「自然栽培」もう一つは「菌ちゃん農法」です。どちらも農薬、肥料を使わないことは共通しています。そらまる農場での「自然栽培」とは農薬、肥料を使わない事なのでそういった意味では「菌ちゃん農法」も自然栽培といえるかもしれません。「菌ちゃん農法」はNPO法人大地といのちの会理事長の吉田俊道氏が提唱している栽培で土中に糸状菌が増えるように環境を整え作物に糸状菌から空中の窒素や養分を与えてもらうようにした栽培です。この農法以外の農薬、肥料を使わない栽培を自然栽培とここでは呼んでいます。この農薬と肥料を使わない農法のみを実践しているのには様々理由がありますが大きく分けると3つ理由があります。

① 農薬や肥料を使わないことで身体にも心にも安心で安全なとても美味しいお米や野菜ができるから。

肥料を使わないことで米や野菜達は過剰な養分を吸うことがないので、米や野菜は健康を損なうリスクが少なくなります。人間でも暴飲暴食を繰り返すと病気になりますよね。それと一緒です。植物は肥料という形で与えられた養分は摂りたくなくても水と一緒に体内に取り込まれてしまうのです。水が飲みたいのにジュースや栄養ドリンクしか飲めなくなってしまうのです。なのでどんどん大きく(肥満)なるんです。この無理やり入ってくる栄養の代表選手は硝酸態窒素です。この硝酸態窒素を多く採っている野菜はとても色が濃く青々しています。一見健康そうな野菜に見えますが、色の濃すぎる野菜はメタボの証拠、不健康なんです。そしてこの硝酸態窒素は人間の身体にも悪さをします。発がん性や酸素欠乏を引き起こすことでも知られています。日本でも過去に硝酸態窒素による乳児の死亡例があります。当然このような状態になってしまえば作物達は病気になります。弱った野菜は虫たちが食べて土へと還そうします。そうなると困るので虫を殺したり菌を殺す薬(農薬)が必要になるんです。

 でもね、肥料を使わないで様々な菌たちを育ててそこから養分をもらうと植物が欲しい分だけを菌からもらえて、必要ない分は取らないんです。だから健康に育つんです。健康な野菜は過酷な環境に耐える為に多くの抗酸化物質を貯めています。これが人間体にはとてもいいものなんです。そして他の栄養素も見た目がきれいな肥満野菜よりも遥かに高くなります。だから美味しいんです。

② 農薬や肥料は環境の負荷が大きいので使わない。


 間違った使い方をしなければ現在の農薬の人に対する安全性は高いものなっています。でも、虫や土着菌や他の動植物達にはどうでしょう?実際、農薬のためにミツバチが巣に帰れずに減っていってるためいろいろな花たちが受粉できなくなっているという話は有名かと思います。そもそも人間都合で虫や菌を殺して環境に問題ないというのは無理があると私は思います。肥料に関しても基本的には水溶性ですから雨で流れて地下水や川に入り海へと流れ水を汚染していきます。米に至っては、与えた肥料の75%は流れていくと言われています。先ほども書いた硝酸態窒素の乳児死亡の話しは農作物に与えた肥料が地下水へと流れ込み、その地下水をくみ上げた井戸水でミルクを作った事が原因と言われています。今ではこの硝酸態窒素が水質汚染の一つの目安になっています。他にも沢山の影響がありますが、諸々、この様な環境負荷を掛けたくないのです。

③ 農薬や肥料を使わないことで周りの自然が豊かなになっていくから。

農薬、肥料を使わないことで土壌微生物が増えその影響で野菜や米が元気に育ちます。野菜が元気に育つと野菜は土を豊かにします。必要以上の草は刈ったり抜いたりしないので、いろいろな花が咲き虫たちが来て鳥が来ます。植物や昆虫、菌たち種類が増えるほど自然は豊かになり循環していきます。虫も菌も動物たちもそれぞれに役割があり、みんな必要でみんな大事なんです。要はバランスが大事なんです。そんな循環の中で人も生かされていると言うことを忘れがちですが心に留めておかなければいけないことだと思います。